Again-st 8th Exhibition 「カフェのような、彫刻のような」

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参加教員:冨井大裕、藤原彩人、保井智貴、山本桂輔

「カフェのような、彫刻のようなー喫茶店『NEL MILL』」/「山の上の陶器市」

AGAIN-STは2012年に発足した同人で、彫刻表現をベースとする作家、彫刻を専門領域とする批評家、美術の現場に携わるデザイナーによって構成されています。2014年に東北芸術工科大学で開催したAGAIN-STの第4回展は、『置物は彫刻か?』を主題に住空間における彫刻設置を通して、彫刻と工芸という領域の問題を考察するものでした。また、第5回展はAGAIN-ST BOOK内での誌上展示として、第4回展で出された「実家にあなたの代表的な作品を設置してください」というお題を、参加作家がそれぞれ2ページの紙面で回答するものでした。さらに第6回展はNADiff GalleryにおいてAGAIN-ST BOOK販売記念展を兼ね、公共空間におけるモニュメントをテーマにマケット展示(彫刻の模型、プレゼンテーション)を行いました。第8回展となる今回は、一連の住空間、公共空間に作品を「置く」というテーマに連続するものとして、そのどちらの要素も含んだカフェという空間に彫刻を介入させることで、このテーマを再度検証したいと考えています。
喫茶店名『NEL MILL』のNELはネルドリップのNEL、MILLはコーヒーミルのMILLです。NELの語感は練る、つまり粘土をこねることを意味し、焼き物と塑像の両方に共通する動作です。一方のMILLの語感は見る、つまり作品を見ることを意味します。カフェという場を作るにあたっては、L PACK.に監修をお願いしました。彼らはアート、デザイン、建築、民藝などの思考や技術を横断しながら、最小限の道具と現地の素材を臨機応変に組み合わせた「コーヒーのある風景」をきっかけに、まちの要素の一部となることを目指して活動をしてきました。カフェ空間に置かれている彫刻、あるいは彫刻の様なものは、本来の作品然とした置き方ではなく、時には雑多に、時には狂気的に置かれている様に思われます。我々がカフェという難しい空間に、どの様なアプローチをするのかは現時点では分かりません。一方、NEL MILLで用いるカップとソーサーは、東北芸術工科大学の卒業生、在校生の中から、出来る限り器と違うベクトルを持って活動している方に、敢えてカップとソーサーの制作をお願いしました。また、山形の老舗和菓子屋である佐藤屋に、彫刻としての和菓子制作を依頼し、AGAIN-STメンバーによる菓子を乗せるための台座(皿)で提供します。
9月1、2日に開催する「山の上の陶器市」では、東北芸術工科大学の卒業生、在校生の中から器を作る作家を厳選し、さらに関東、東北で活躍する作家たちにも出店をお願いしました。展覧会に陶器市を加えることにで、「彫刻と工芸」がカフェという空間を介して入り混じる構造を生み出したいと考えております。
喫茶店『NEL MILL』で寛ぎながら、あるいは「山の上の陶器市」を散策しながら、彫刻や工芸について思いを巡らし、楽しんで頂ければ幸いです。

深井聡一郎(東北芸術工科大学准教授、AGAIN―ST)

■展示概要
◎AGAIN-ST第8回展「カフェのような、彫刻のような」
会場=NEL MILL
東北芸術工科大学 芸術研究棟Cギャラリー(ROOTS & technique)
〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5
日時=期間中の金・土・日・祝日(9/1, 2, 7, 8, 9, 14, 15, 16, 17, 21, 22, 23, 24) 10:00-17:00
企画=AGAIN-ST
監修=L PACK.(小田桐奨、中嶋哲矢)
彫刻作品出品=保田井智之、吉賀伸、AGAIN-ST(冨井大裕、深井聡一郎、藤原彩人、保井智貴)
器作品出品=氏家昂大、高妻留美子、佐藤悠生、田久保静香、根本裕子、三浦彩希、学部生選抜作品、AGAIN-ST(冨井大裕、深井聡一郎、藤原彩人、保井智貴)

□イベント:
トークライブ:「カフェのような、彫刻のような」
9月1日16:30~18:00
会場:NEL MILL(ROOTS & technique)
参加者:AGAIN-ST+大野左紀子(文筆家)

□出品作家:
L PACK、保田井智之、吉賀伸、AGAIN-ST(冨井大裕、深井聡一郎、藤原彩人、保井智貴)

□作品出品協力:
青田真也、大野陽生、柄澤健介、黒川弘毅、中西紗和、michi、八木貴史、山本桂輔、吉田朗

□器提供協力:
氏家昂大、高妻留美子、佐藤悠生、田久保静香、根本裕子、三浦彩希、学部生選抜作品、

□協力:東北芸術工科大学、乃し梅本舗佐藤屋(佐藤慎太郎)、小山藝術計画、MA2 Gallery、YUKARI ART、YUMIKO CHIBA
ASSOCIATES

□広報物デザイン:小山麻子

□企画:AGAIN-ST

L PACK.(エルパック)/小田桐奨と中嶋哲矢によるユニット。共に1984年生まれ、静岡文化芸術大学空間造形学科卒。アート、デザイン、建築、民藝などの思考や技術を横断しながら、最小限の道具と現地の素材を臨機応変に組み合わせた「コーヒーのある風景」をきっかけに、まちの要素の一部となることを目指す。
WEB= http://www.lpack.jp/

AGAIN-ST
(アゲインスト)/彫刻を表現のベースとする作家、彫刻を専門領域とする批評家、美術の現場に携わるデザイナーで企画された活動。展覧会と、その会期中に行うトークライブを主な手法として、彫刻についての問題提起を続けている。メンバーである作家全員が美術系大学の教員でもあることから、会場は大学の展示スペースを使用し、毎回テーマ設定を変え、テーマに合わせてゲスト作家、批評家を招聘して展覧会を開催している。メンバーは石崎尚、小山麻子、冨井大裕、深井聡一郎、藤原彩人、保井智貴。

◎山の上の陶器市
日本各地から注目されている若手~中堅陶芸家、工芸コース陶芸専攻卒業生・在学生から厳選された作家を集めました。陶芸作品というもっとも生活に寄り添うアートを通して豊かな暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか?
開店と同時に完売が予想される作家も出店します。お買い物を楽しんだ後はコーヒーをどうぞ。

□会場:東北芸術工科大学 グラウンド
〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5

□日時:9/1(土)、2(日) 10:00-17:00
出店者=安藤るり子、うつわやみたす、落合重智、後関裕士、坂爪康太郎、鈴木美雲、田川亞希、竹下鹿丸、武田千秋、田村一、樽見浩、ツタンカーメン堂、陶工房エレミタ、中田雄一、中村恵美、根本裕子、芳賀龍一、福井由、堀江遼子、矢萩誉大、山崎つかさ、山野辺彩、山増ちひろ、学部生選抜テント

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by zokei-chokoku | 2018-09-06 11:20 | 教員・卒業生の展覧会など | Comments(0)

東京造形大学 彫刻専攻のブログ


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