授業紹介
2017年 05月 02日
場所:2年生アトリエ 日時:4 月 28 日(金)
阿久津 裕彦
順天堂大学非常勤助教(解剖学生体構造学科)
東京芸術大学大学院非常勤講師(美術解剖学)
武蔵野大学非常勤講師(解剖学)
美術解剖学 (Anatomy for Artists、Artistic Anatomy)とは、
主に人体を中心とした、生物の解剖学的な形態や構造を美術制作
に応用し、また美術作品の研究のための学問であり、その歴史を
広義での解剖的視点と見るなら、様式立った人体造形を確立して
いたエジプト、メソポタミアまで時代をさかのぼる。また、内面
からの解剖的手法によって把握しようとするイタリア・ルネサン
ス期は、レオナルド・ダ・ヴィンチの解剖手稿など、実質的な美
術解剖学の誕生の時期と言える。今回の塑造表現・実材表現Ⅰでは
、人物塑造を行う上で重要となる人体の内部構造の観察、人物塑
造との歴史的関係、 また単なる研究という視点からだけでなく、
解剖学的観点から彫刻表現の可能性を模索します。阿久津裕彦は
東京芸術大学大学院彫刻専攻を修了し、作家として美術解剖学に
携わってきた経緯があります。作り手としての視点から美術解剖学
を研究されてきた阿久津氏のレクチャーは人物塑造を制作している
者にとって理解しやすいものとなるでしょう。