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彫刻演習「老人の首」

1年生は、6/5〜23の間、彫刻演習という授業で、老人をモデルに頭像を制作し、
「石膏取り」という型を用いた素材の置き換え技術を学びます。


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(↑学生の作品。粘土による塑造作品を石膏へ置き換えます。)


石膏取り実習では集中講義の講師として奈良先生をお呼びし、
基本的な仕組みや技法について学んでゆきます。

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塑造作品の裏に「切り金」と呼ばれる薄い金属シートで壁を作り、
石膏型に「フタ」をつくります。


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石膏を作品に振りかけた後に粘土を取り除き、
中に石膏を薄く張り込み、粘土の作品が石膏へと変換されます。


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作業場が汚れないように、作業の前には全員でアトリエを養生します。


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(↑使用前)


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実習が終わった後は水を流して掃除します。


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実習の後、天気の良い日のアトリエ前のガードレールには
おびただしい数のブルーシートが干されます。


この景色は昔から変わらない造形大の景色のひとつです。



ちなみに、この実習で使う道具について、


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学生はこのような↑鉄製のヘラを購入し、塑造に使用しますが、


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石膏取りで使う上の写真の道具類は、自分達で制作します。
自分が使う道具を自分でつくり、自分の使いやすいように調整するのも彫刻専攻ならではです。


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↑太い針金を叩いて成形し、搔き出し用のヘラを作成中


3週間程の短い授業ですが、この間に1年生は道具作り・粘土の扱い・アトリエの使い方など
基本的な事を多く習得します。


また、授業の最後には学生によるプレゼンテーション・教員による講評会が行われます。


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この授業の後には金工の授業が始まります。
GWに取得した溶接技術を利用して、本格的に金属加工の技術を学びます!!!










ツチヤ
















by zokei-chokoku | 2017-07-06 18:04 | 授業紹介 | Comments(0)

東京造形大学 彫刻専攻のブログ


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