樋口明宏 -見立て-

はじめまして、新任の保井です。
少しずつですが、覧会情報、授業についてやちょっとした余談など、
ブログにアップするので、皆様どうぞよろしくお願い致します。

さて、4月23日よりMA2ギャラリーで開催されている、樋口明宏さんの個展「見立て」に行ってきました。
樋口さんは本大学彫刻専攻領域1995年卒業、東京芸術大学美術研究科彫刻専攻修了後、ドイツに留学し国立シュトゥットゥガルト美術大学卒業されました。 ハンブルグ、シュトゥットゥガルト、ケルン、ハンブルグなどで個展を開催し、ドイツを拠点にヨーロッパや国内でのグループ展に参加しています。

作品は土台となる素材もしくはモチーフたちを、本来の役割を捨て去り、再構築されることで、全く新しい形や価値へと生まれ変わります。そこには人間社会に おける過去と現代の関係性の中に、何処皮肉のようなものがありつつもユーモアもあり、素材たちの組み合わせのセンスの良さと、見るものにストーリー性を感じさせます。

残念ながらご本人にはお会い出来ませんでしたが、ギャラリースタッフの方から、DMの表紙になっている、修復 - 神仏習合(仏像の頭部の上に自由の女神の頭部が乗っている作品)についての、印象的な制作エピソードを聞きました。この作品は当初、着色された自由の女神をアメリカの象徴とし、木彫の仏像を日本の象徴とした、対照的な存在として構成される予定でした。しかし、3月11日におきました東北大震災の復興に協力するアメリカ軍の姿を見て、自由の女神を仏像と同じ木彫に合わせることで一体感のある作品としてプランを変更したそうです。

何事も、当たり前のように見ていた物や習慣の捉え方が変わった時に、新たな考えがうまれ、行為へと繋がるのかもしれませんね。

5月22日まで開催していますので、お時間がある方は是非行ってみて下さい。
MA2ギャラリーの空間も素敵でおすすめです。


樋口明宏 -見立て-
2011年4月23日(土)〜5月22日(日)
12:00-19:00
月、火、祝日(4/29、5/2〜5)休廊

MA2 Gallery
http://www.ma2gallery.com
3-3-8 Ebisu sibuya-ku Tokyou 150-0013
tel.03 3444 1135 fax.03 3444 1135

修復 - 神仏習合
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Collection
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オニのパンツ
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ブルドックの頭骨
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by zokei-chokoku | 2011-05-11 15:57 | 教員・卒業生の展覧会など | Comments(0)

東京造形大学 彫刻専攻のブログ


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